「シーオーリポーツ for Java」はJava対応のプログラム制御型帳票ツールです。

帳票レイアウトを設計するための『フォームエディタ』と、Javaから利用し、帳票の印刷、独自形式の帳票ファイル、PDF、TIFF等の出力を行なう『描画ライブラリ』、独自形式の帳票ファイルをプレビュー・印刷するための『ビュアー』『ビューコントロール』で構成されています。

特長

シーオーリポーツ for Java (クリックして拡大)

シーオーリポーツ for Java (クリックして拡大)

Pure Java対応のシーオーリポーツ


帳票ツール「シーオーリポーツ」に、Java版がついに登場。
これまでの「シーオーリポーツ」と同等の機能を有し、オブジェクトの概念も継承されています。
また帳票レイアウトもフォームファイルを読み込むだけで移行することができます。
既存システムの開発資産を有効に再活用し、Javaの環境に対応することができるようになります。

2種類のモジュールを内包(Pure Java版/Windows版)

シーオーリポーツ for Java描画ライブラリは、シーオーリポーツドキュメントファイル(バイナリフォーマット、XMLフォーマット)や、帳票フォーマットのデファクトスタンダードであるPDFファイルを作成するために使用するJavaのクラスライブラリです。
Pure Javaで実装されたOSに依存しないモジュール(以下Pure Java版モジュール)と、JNI(Java Native Interface)を内部で使用するWindows用のモジュール(シーオーリポーツ for Java 描画ライブラリJNIモジュール、以下Windows版モジュール)があります。
Windows版ではプリンタへの直接出力ができます。

モジュールによる機能の違い

Pure Java版モジュールと、Windows版モジュールの API は両モジュールで統一されており、jarファイルを置き換えるだけで、ユーザプログラムからは同じように使用することが可能です。
ただし、両者の提供する機能には違いがあります。また、いくつかの項目は現在シーオーリポーツ for Javaでは実装されていません。

主な機能

フォームエディタ

feds
帳票レイアウトを作成するためのグラフィックエディタです。
マウス操作で帳票設計を簡単に行なうことができます。
多彩な描画機能を持ち、グラフィックツールのような操作性により帳票レイアウト作成を簡単に行なうことができます。

バーコード


EAN-128やカスタマバーコードなどのメジャーな1次元バーコードはもちろんのこと、 QRコードやPDF417バーコードといった2次元コードも出力できます。
シーオーリポーツ独自の描画方法を採用することで、バーコードフォントや専用プリンタは不要です。 プリンタドライバの解像度に適したバー幅・間隔を自動計算するため 、精度の高いバーコードを簡単に作成できます。バー幅、スペース幅を個別に設定することも可能ですのでコンビニ収納代行用のEAN-128の様に高い精度を要求されるバーコードをパソコン用プリンタで出力することも可能です。

レイヤ機能

レイヤ
ひとつのフォームファイル内に複数のレイヤが定義できます。
複写式の納品書・請求書・受領書のように少しずつ異なる帳票レイアウトも、 共通部分と相違部分を別々のレイヤ上に設計することにより、ひとつのフォームファイル内で簡単に作成できます。TWAINに対応しているので既存の帳票イメージをスキャナで読み込んで再利用することも可能です。

XML対応

XML
フォームファイルと帳票ファイルはXML対応し、仕様を公開しています。
アプリケーションからフォームファイルを変更したり、帳票ファイルを他システムで再利用するといった自由度の高い使い方が可能です。

帳票ファイル

シーオーリポーツでは直接プリンタへ帳票を出力する以外に、帳票をファイルに出力することが可能です。
出力可能な帳票ファイルとしてはPDFとHOS独自形式、XML、TIFFがあります。特にHOS独自形式は大量にページ数がある帳票のときコンパクトなファイルを生成します。

・ HOS独自形式(ドキュメントファイル)
コンパクトなファイルサイズ
万全なセキュリティ
・ PDF
デファクトスタンダードなファイル形式
クライアントに別途プレビュー・印刷用ツールが必要
・ XML
データ交換に最適
データの2次利用、他システムとの連携に
・ TIFF
各種帳票やCADの図面などを配布したい、またはFAXソフトと連携して出力したいときに有効。

PDFの標準セキュリティ機能に対応

暗号の強度、文書の変更、印刷といった操作の権限に対して制限を付加したPDFファイルの出力を行なうことができます。
また、セキュリティがかかったPDFファイルへのアクセスに対してパスワード設定をすることも可能です。
第三者による不正アクセスやドキュメントの改ざんを防止することができます。

外字の埋め込み

ドキュメントファイルやPDFファイルを作成する際に、外字を含めることが可能です。
市販の外字フォントやWindows外字エディタ等で作成した外字を使用することができます。
web環境での運用において問題となる人名や地名などの外字は独自の変換技術によりクライアント側には外字フォントがなくても表示・印刷ができます。

カスタマイズ可能なプレビュー機能 (Windows版モジュール)

帳票をプレビュー、印刷するビューコントロールは、文字列検索や特定のページのみの印刷など機能が豊富です。
また、そのままデフォルトの状態で使用するだけでなく、カスタマイズをすることも可能です。

帳票ファイル作成方法の指定 (Windows版モジュール)

ドキュメントファイルを作成する場合、通常はメモリを使用しますが、フラグを設定することにより、メモリを使用する代わりに、ハードディスクを使用することが可能です。
大量の帳票ファイルを作成したり、webアプリケーションで同時に複数の帳票ファイルを作成する場合等、使用するメモリに制限がある場合に有効です。

帳票ファイルの一括印刷 (Windows版モジュール)

フォルダを指定するだけで、そのフォルダ下にあるドキュメントファイルを一括印刷する機能をご用意しました。
一括印刷を使う事によって、個別に印刷する事による煩雑な手続きを行なうことなく、自動的にまとめて印刷することができます。
例えば、複数トレイがあるレーザプリンタ等では、A4、A3、B4と異なる用紙を各トレイに入れておくことにより、一度の印刷指示で印刷させることができます。

帳票クラスウィザード

Eclipse開発環境を使用している場合、シーオーリポーツIDEプラグインに入っている帳票クラスウィザードを使用して、 帳票出力を行うプログラムの雛形を作成することができます。

動作環境

提供元のサポートが終了した製品は、「製品名」のように表示しております。

描画ライブラリ(Pure Java版)

Java
  • JDK 1.4 以上
    ※処理によって別途ライブラリが必要な場合があります。

描画ライブラリ JNIモジュール(Windows版)

Java
  • JDK 1.4 以上
OS
  • Windows 2000
  • Windows XP
  • Windows Server 2003
  • Windows Vista
  • Windows Server 2008
  • Windows 7

IDEプラグイン for Eclipse

Java
  • JDK 5.0 以上
Eclipse
  • Eclipse 3.2
  • Eclipse 3.3
  • Eclipse 3.4
  • Eclipse 3.5
  • Eclipse 3.6
OS
  • Windows 2000
  • Windows XP
  • Windows Server 2003
  • Windows Vista
  • Windows Server 2008
  • Windows 7

フォームエディタ/ビュアー/ビューコントロール

OS
  • Windows 2000
  • Windows XP
  • Windows Server 2003
  • Windows Vista
  • Windows Server 2008
  • Windows 7

機能比較表

ライセンス体系

開発者お一人につき「開発ライセンス」が1ライセンス必要です。
同一事業所内で複数の方が同一製品を使用する場合、「追加ライセンス」を購入することができます。
追加ライセンスはライセンスのみのご提供のため製品CD-ROMは含まれませんが、製品の全ての機能を利用することができます。

なお、ライセンスは各製品固有のライセンスです。
ダウングレード、または別製品のライセンスとしてお使いいただくことはできません。

【開発時】

ユーザサポートページで、開発ライセンスまたは追加ライセンスを「製品登録」することにより、登録者に「開発」を行なう権利が発生します。

【運用時】

ランタイムライセンスフリーですので、登録者は、モジュールを複数の環境へ配布することができます。

ただし「フォームエディタ」や「外字抽出ツール」は配布可能なモジュールではございません。運用環境で、登録者以外の方がフォームエディタ等を使用する場合には、別途、開発ライセンスを購入する必要があります。
また、フォームエディタをお使いにならずに各モジュールを使用したプログラムを開発する場合も、開発ライセンスが必要です。