帳票クリエータ Ver.4 for Java の出力順

こんにちは、開発担当の Masa です。

シーオーリポーツ 帳票クリエータ Ver.4 for Java が3月30日にリビジョンアップしました。
フィールドの出力順調整や、ヘッダ/フッタの出力調整を行ったので紹介します。

フィールドの出力順

今回の変更点を語る前に帳票クリエータ Ver.3と帳票クリエータ Ver.4の出力順の違いを説明します。

同じページ(フォーム)に明細リストと明細リスト以外のフィールドがあり、同じレコードセットを使用しているとします。

帳票クリエータ Ver.3では、明細リスト以外のフィールドには明細リストの最後の行のデータが出力されます。

帳票クリエータ Ver.4では、フィールドの定義順(マッピングツールのフィールドオブジェクトツリーの表示順)が明細リストより前であれば明細リストの先頭の行のデータ、明細リストより後ろであれば明細リストの最後の行のデータが出力されます。

変更点

リビジョンアップ前は、明細リストより後ろのフィールドには明細リストの次の行(※1)のデータを出力していましたが、今回のリビジョンアップで明細リストの最後の行のデータを出力するように変更しました。
※1 明細リストを抜けるとレコードセットのカーソルが次に移動する仕様

ヘッダ/フッタの出力

帳票クリエータ Ver.4では、明細リストでレコードセットのキー列の値が変わるごとに、ヘッダ/フッタを自動で挿入出来るようになりました。

リビジョンアップ前は、同じレコードセットを使用する複数の明細リストがヘッダ/フッタを持つ場合に整合性がとれませんでした(制限事項としてマニュアルに記載)。
今回のリビジョンアップでシングルグループ(※2)であれば、複数の明細リストに渡ってヘッダ/フッタの出力を制御することが可能になりました。
※2 ヘッダ/フッタの数に関わらず1つのグループとする(通常はこの状態)

同じレコードセットを使用する「明細リスト1」「明細リスト2」があり、どちらも同じキー列の値が変わるごとにフッタを出力するとします(改ページはなし)。
「明細リスト1」の出力中にキー列の値が変わりフッタを出力するスペースがない場合、「明細リスト2」の先頭にフッタが出力されます。

同じレコードセットを使用する「明細リスト1」「明細リスト2」があり、それぞれ別のキー列の値が変わるごとにフッタを出力するとします(改ページはなし)。
「明細リスト1」の最終行にフッタを出力した場合、「明細リスト2」に明細行の続きが出力されます。キーが別でも重複してフッタが出力されることはありません。

これらの制御は、別のページ(フォーム)上の明細リスト間でも同様に行われます。

帳票クリエータ Ver.4は今後もサポートに寄せられたご意見を元にブラッシュアップして行きます。ぜひ最新版にアップデートしてご使用ください。